戦略講義2
take…for grantedの裏の意味は

入試問題研究

次の英文を訳せ。

Many people take sleep so much for granted that they hardly ever stop to reflect on its origin.

【神戸市外国語大】

戦略講義

take…for grantedの裏の意味は
=assume that something is true without questioning it
「疑問に思うこともなしに何かが真実だと思いこんでしまう(がしかし、それは真実ではない)」
です。
この熟語が出てきたときは、「深く考察することなく、それが存在することを当然であると思い込んでいるが、本当は得難いものなのだ」といった展開が待っているはずだ、と内容を予測し、攻撃的に読み進めて行くべきなのです。

stop to do~は直接的意味・空間的意味は「~するために立ち止る」、これが比ゆ的意味に発展し「わざわざ~する」という意味になる。

hardly とever はよくセットで用いられることが統計的にも証明されています。こういったセットを共起関係といいます。hardlyだけを覚えるよりも、hardly ever「ほとんど~ない」という実際によく使われる形で覚えるべきです。

reflectは「反射する」などという意味より、「よく考える」のほうが入試での頻度は高い。あるテーマについて深く考えるので、密着の前置詞onがついて、「~についてよく考える」となる。

ここで最も重要な話です。
デカルトから続く「全てを疑え」という近代以降の哲学上の大前提がありますので、take…for granted「深く考察せず真実だと思い込んでしまう」という姿勢は、英文を書いた筆者=知識人の立場からは批判の対象となってしまうのです。
ゆえに、この英文で出てくるmany peopleは筆者の批判の対象となる、無知な大衆を暗示する一般論の信号となります。
表層上の訳は「多くの人」で構いませんが、その裏には「世の中の多くの愚民どもは、、、」という意味が潜んでいるのです。
many people はなんでもかんでも一般論の信号などという安物の参考書に騙されてはいけません。

(世の中の)多くの人は睡眠をごく当たり前のことと思っているおり、わざわざその起源についてじっくり考えたりはほとんどしない(こういった姿勢はよくない!)。

戦略公式

take..for grantedの裏の意味を理解せよ!

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